マンスリー・メモ2006年10月2006年11月2日更新
穏やかな天候が続いた一方で、社会は騒々しい事が相次いで起きた。
また、10月で好景気57ヶ月続き、いざなぎ景気超え確実となるも、国民にとり、特に地方に住む者にとり、実感の乏しい数値上の好景気だ。
- 北朝鮮、核実験実施の表明(9日)。直後からの、アメリカ、中国、韓国、ロシア、そして、日本の各国首脳部の動きはこれぞ外交に見えた。北朝鮮との政治的 距離により制裁のニュアンスが異なった。その中で、中国の核に対する強い姿勢が 迅速且つ有効な対北朝鮮対応策につながったように思う。そして、10月31日、 北朝鮮は、6カ国協議参加を表明した。この先、核問題、そして拉致問題、目が離せない。
- ツキノワワグマが異常出没している。私の住む朝日町は、毎日どこかで、これまで ほぼ全地区で出ている。住民の不安感は強く、夜の会合も見合わさざるを得ない状況。各部署挙げて警戒態勢をとっているが、結局は自己防衛が大事。そして、危険迫るときは、猟友会員による駆除しかない。県や町には、様々な団体、個人から、動物愛護の 声が届いているが、死者、重傷者が出ている異常事態である現実は重い。原因は、いろいろ言われているが、確実な1つは、本来のクマ生息地の奥山と人の生活エリアとの間の緩衝地帯である里山の放置化(奥山化)である。里山再生の取り組みは、始まったが、無論時間を要する。当分、人とクマとの対峙は続くと思う。ここで残念なのは、今、「田舎」の価値が見直されつつある時、クマの恐怖により、「田舎」から都市住民の心が離れることだ。
- 学校を巡る問題も重大だ。中学校で担任の先生が生徒のいじめを助長し、いじめを受けた生徒が自殺すると言う、なんともむごたらしい事件が起きた。その後も、学校におけるいじめを原因とする自殺事件が起きている。安倍総理の打ち出す「教育の再生」、それは、まず教育内容の充実による全ての生徒に対する質の高い教育の提供であるが、その次に、いじめや校内暴力にもつながる規範意識の醸成である。私は、後者のほうが難しいと思う。規範意識、倫理観、これは宗教観にも通ずることであり、神仏の前に謙虚になり、大自然の前に畏れる、このような精神ではないだろうか。だから難しい。
- 学校を巡る問題のその2は、富山県立高岡南高校に端を発した必修科目未履修問題。全国に80,000人の生徒が該当するとの事。もちろん現場の責任は免れない。他方で、必修科目と大学受験科目とのズレ、学校5日制のなかでの大学合格のための授業日数の確保といった、大学入試を前にした現実の問題があり、これを識者は、高校の予備校化と非難している。とすれば、この問題は、高校教育そのもの ― 人生の中のこの3年間に 何を学ぶか ― が問われている問題である。